「つまり、奏人を見ると
ドキドキするってことでしょ?」

「うん‥何かの病気?」

「病気っちゃ病気ね〜
モヤモヤもするでしょ?」

「え。何で分かるの?!」

「分かるから。」

「何て言う病気?!」

「それは‥紫音が考えなきゃ。」

「えぇ‥」

「やっと、奏人も報われるわね‥」

由南ちゃんが呟いたことは聞こえなかった。

「紫音。」

教室に戻っても考えていたあたしに
声をかけてきたのは、奏人君。

「は、はいぃ?!」

「大丈夫か?
何か今日、変だぞ?」

ククッと笑った奏人君に
顔が赤くなった様な気がする。