ピーンポーン♪

インターホンを鳴らして香奈の返事を待った。すると、中から、香奈の声が聞こえてきた。
「どーしたの?とりあえず、上がんな?」
「香奈…。ありがと…。」
香奈にリビングに案内されて、ソファーに座るあたしに、香奈は麦茶を出してくれた。そして、さっきの出来事をすべて香奈に話すと、香奈は少し戸惑って答えてくれた。
「…それも、蓮君の愛情なんじゃん?香奈、同棲してるけど、楽だし、楽しいよ♪だから、大丈夫だよ!!」
少しいき過ぎだと思うけどね?そう付け加えて香奈は苦笑いをしていた。
「そうかな?」
「うん!!」
今までの行為は愛情なんだと言われて、なんだか嬉しくなるあたし。もしかしたら、束縛かもしれないけど、蓮の愛情表現なんだと考えると、思わず顔がにやけていた。
「千夏、蓮君に迎えに来てもらったら?ねっ♪」
「そだねっ!!メールしてみる!!」
メールをしてしばらく、香奈と話をしていた。

ピーンポーン♪

「蓮君じゃん?」
香奈が玄関を開けに行って、あたしは、リビングで待機し、入ってきたと同時に蓮に飛び付いた。