「それじゃあ、まずは、ベルゼビュートの事を詳しく調べようか」

「何で」

「そうすれば、またベルゼビュートを封印できるかもしれないでしょう? 私、光の金龍、ナーガの神子だし」



明るく言いながら前を歩くセイラの髪が、朝陽に輝いた。



「あ! 日が昇った! ほら、ね。太陽も応援してくれてるよ」



底抜けに前向きなセイラに、マコトも少し微笑む。
逆光になったその微笑みは、セイラには見えなかったけれど。



「古代種に会って聞けたらいいな」



セイラのいったその一言が、本当になることを、二人は知らない。