コポポポポ・・・ 部屋に響くのは、紅茶を入れる音。 「どうぞ。健人君・・・?だっけ?」 お母さんが言った。 「はい」 「ほら、これ、マカロンもあるのよー」 テーブルの上にはピンクとブラウンのマカロン。 そして温かいミルクティー。 健人先輩は、リビングの赤いソファに座っている。 「・・・高校生だもんね」 お母さんがにっこりと笑った。 「え・・・?」 「いつまでも、子供じゃないもんね」 「お母さん・・・?」