「はー・・・」




おもいっきりため息をつく。





朝の読書time。大好きな小説も頭の中に入ってこない。





「はい席つけー」




明るい松崎先生の声。あたしはボーっとして黒板を見ていた。




「あーっ!先生!」




クラスでも明るい男子の、吉田君が言った。




「先生、指輪してる~」




あたしは先生の指を見た。




きれいなプラチナっぽい指輪がそこにははまっていた。