ある部屋に通された。




中には健人先輩がベッドで眠っていて。





そばには両親とお姉さんらしき人。





そういえば、あたし健人先輩の家族と会うの、初めてなんだ。






「あら、あなた…ミチルちゃんよね?」





お母さんが言った。




「え、なんで知って・・・」



「健人がね、普段は無口なのにあなたの話ばっかするの」




お母さんは目から涙を流していた。