35分になり、バスがきた。




あたしはバスに乗り込み、美咲ちゃんの姿を探した。




後ろの座席で美咲ちゃんが手を振っていた。




「おはよ!美咲ちゃん」



美咲ちゃんのとなりに座る。




美咲ちゃんは、かわいいというより美人だ。




一重なのに目はパッチリで、高い鼻、厚い唇。




「今日就任式あるでしょ??」あたしは言った。




「うんー。あるけど。それって重要なコト?」




「重要・・・かも」



「何?!何?!」



美咲ちゃんが話に食い付く。