「はぁ・・。ちょっと来て?」 「・・・おう。」 私は翼の近くまで行き、手を掴んで歩きだした。 普通は逆なような気もするけど、 そんなこと今はかまってられないんだもん。 人ごみから抜けて、神社の裏まで来た。 遠くからお祭りの音がする。 「電話、終わったんだ?」 「あー・・うん。」 「・・・拓也、なんだって??」 翼は近くにあった小石を蹴飛ばした。 私も真似して蹴飛ばす。 「・・・背中押してもらったんだ。」 「え?どういう意味?」