ゆっくり、優しく、丁寧に。 教えてくれる・・・ はずもなく。 「バカじゃないの?だから、ここはさっきの公式使って解くの!」 先ほどから、『バカバカ』と言われ続けて。 手元が少しずつ焦っている。 はしもーん。 戻ってきてぇぇ。 俺の様子に気づいたのか、気づいてないのか。 「蓮?」 瑠依が口を止めて、いつもの口調に戻った。 「1回、休もっか」