「へぇ。ふふふっ。」 髪を指でくるくると巻きながら、姫佳は紙を見て口角をあげて笑った。子供が好きな絵本を読んで楽しんでいるかのように。 「それで?」 「えっ?」 「だからどうしたの?ごみ箱。」 呼び方を改める様子も、悪びれる様子も姫佳からは全く感じられなかった。 「だ、だから、やめて欲しいの、その言い方・・・。」