「・・・っ。」 背中がぞくぞくっとし、視界が歪む。紙を広げたまま登校中の学生が歩き進む中、私は立ち尽くした。 その紙には「私はごみ箱です」と、白い紙に黒のマジックで乱暴に書かれていた。 涙が流れそうになるのを我慢し、顔を上げ、学校へと向かった。 くしゃくしゃと紙を丸め、スカートのポケットへと入れた。