あなたに出会えて


 結局何の解決策も見つからないまま、布団に入った。

 明日学校に行くと考えるだけで、内臓をえぐり取られるような、気持ち悪い感覚になった。

 なんとかしたい。でも何も出来ない。

「そうだ。」

 ふと思い出し、机の引き出しを開ける。

「護身用に。」

 私は制服のスカートのポケットにカッターを入れた。