「朱莉、私たちのごみをごみ箱に、運んでくれてたんですけど、先生が急に戸開けるから、びっくりして落としちゃったんですよ。その時に顔引っ掻いたみたい。」 白々しい。私を朱莉と呼ぶことも、先生のせいにすることも、全てが白々しい。 「ごめんね、西野さん。勢いよく開けすぎちゃったかしら。」 先生、違う、違うの。本当は・・・ 言いたいのに言えない。あとが怖い。