些細な抵抗で言った、小さな「やめて」は、一瞬で消え去った。 私のまわりには、無数の紙屑や小さな鉛筆などが落ちていた。 ただただ動けず、その場に立ち尽くした。 姫佳の取り巻き達は、各自自分たちの席へと座り、他の生徒や男子たちも席へと座った。 私の立っているまわりの席の子たちは、足で紙屑を私の方に寄せる。