あなたに出会えて


 頭が痛い。お腹が痛い。心臓をわしづかみにされているかように痛い。体全体が痺れているかのよう。とても息苦しい。全身で姫佳を拒否している。

「ねー、ごみ箱、これあげるわ。」

 誰かがそう言って、紙屑を投げてきた。それが合図かのように、姫佳の後ろにいた人間から、色んなものが飛んできた。

「痛っ。」

 何か突起物が当たった。頬を抑えると血が出ていた。