「はぁ」 大きなため息が出た。自分でも驚く程だったけれど、周りを歩く学生は誰も気付いてなんかいなかった。 そう、こんなふうに、私は居ないものとしてくれた方が周りを気にしなくていいから楽なのに。 でも、現実はそうはいかない。姫佳が飽きるまで、このいじめは続くんだろう。 それを主張するかのように、靴箱に行くと、上履きには画鋲が無数に入っていた。毎日飽きないな・・・。