「うん。お互い知らなくてね、わかった時は皆で大笑いした。それから一緒に学校に行くようになっていじめがなんにも気にならなくなったんだ」
そう言うと、優奈先輩は私のことをじっと見た。
「朱莉ちゃん、今一番苦しい時だと思う。でも、負けちゃダメだよ。きっと私みたいに何かのきっかけで朱莉ちゃんにも支えになってくれる人が現れるから。だから頑張ろう」
思いがけない言葉に、目を大きく見開いた。
「いつでもこうやって話しくらい出来るからね。本当だったらいじめをやめるように言いたいところだけど、それはきっと逆効果になるだろうからやめておく」
優奈先輩の言葉に胸が熱くなる。くじけていた心が少し立ち直れた気がした。
頬を温かい涙が流れた。
「やっ、泣かないで。ごめん、泣かすつもりなかったんだけど」



