あなたに出会えて


「天気いいねぇ」

 先輩は空を見上げて、目を細めた。同じように見上げるとゆっくりと雲が流れていた。

「そうですね」

 こうやって上を見上げただけで、少し気持ちが軽くなった気がした。

「私さー、昔いじめられてたんだ」

「えっ」

 先輩の急な告白に私は戸惑った。

「疑ってる?」

 何て答えたらいいのか分からず、私は首を斜めに傾げた。

「ふふっ、もう一年以上前になるかな。クラスの女子全員から無視されてね。下らないと放っておいたんだけど、体がいうこと聞かなくなったんだ」