あなたに出会えて


 何も考えないようにしたいのに、やっぱり頭から離れない。

 クラスのこと、月子のこと、学校のこと、親のこと、そして姫佳のこと。思い出すだけで涙がでそうだった。

「朱莉ちゃんはよくここ来る?」
 
 ふいに話しかけられて目を開けた。

「いえ、初めて」

「そっ。また来たらいいよ、そんなふうに眉間にシワ寄せなくちゃいけない時はさ」

 寄ってたんだ・・・。