あなたに出会えて


「も、元基先輩ですか?」

 はっきり顔は見えないけれど、あの髪の毛色と声は元基先輩の声だった。これで違っていたらどうしよう。

「え?そうだけど。あっ、上か」

 元基先輩は少しキョロキョロしたあと、二階に居る私を見つけた。

「あー、もしかして朱莉ちゃん?」

 少し首を傾げながら、私の方を見ていた。離れているせいで表情まではハッキリ見えない。