「飯島姫佳と何かあったの?」

「なんで知ってるの?何か聞いた?」

「昨日友達からメールが回ってきた。チェーンメールのように、拡散してる」

 そう言って、携帯を見せてきた。

 携帯を受け取り、メールを読む。見たくない。そう思ったけど、読まずにはいられなかった。

『拡散よろしく。今日、西野朱莉が飯島姫佳に最低な行為をしました。なのに朱莉は自分が被害者のように逃げて、姫佳はすごく傷ついてる。可哀相でしょ?だから皆にお願いです。朱莉を反省させる意味で、しばらく彼女に話しかけないでください。腹黒い朱莉が何を言っても信用しないでください。彼女を信用したら痛い目見るよ?姫佳をこれ以上傷つけないでね』