「先生ご迷惑おかけしてすみません。」 「いえいえ。今日は病院に連れて行ってあげてください。何かあったらいけませんから。」 「はい。」 二人が話している間、優奈先輩がさりげなく隣に寄ってきた。 「連絡先教えて?」 携帯を見せながら優奈先輩はにっこりと笑った。 「あっ、はい。でも私携帯家に置いてきてて・・・。」 「じゃあ、紙に書くから連絡して。いつでも大丈夫だから。」 優奈先輩はそう言って、先生の机の上にあったメモ用紙に電話番号とメールアドレスをすらすらと書いていった。