廊下に飛び出し、手で口を押さえトイレに向かって走った。 トイレに駆け込んで、勢いよく吐く。のどが痛い。胃が気持ち悪い。液体しか出てこず、口の中が不快感でいっぱいだった。 「うぇっ。」 気持ち悪くて地べたに座り込む。トイレだから汚いとか構っていられなかった。 「見ーつけた。」 背後から声がして、びくっとした。すぐさま振り返ると久美が立っていた。 「・・・っ。」 勢いよく駆け込んだものの、扉を閉めるのを忘れていた。