お前が俺に残したもの







「見つかった?」


寝ずに待ってたらしく


瞼が真っ赤に膨れている



直途と春の婚約者まで駆け付けてくれてた



「いや…」

直の言葉に目を背け

キーホルダーを握りしめる



「それは?」


クマを指さす湊