俺の瞳にも涙が溢れる。


大粒の涙が伝う頬。



俺は何処で生まれたか分からないコインロッカーベビーだけど…

俺はお前が生まれた場所を知っているーーー・・・



お前の生まれた日も時刻も分かる…


俺がお前を取り上げたんだからな。



結婚の条件って・・・


スキになったら、関係ない…



「杏里…ありがとう…3人で頑張って生きていこう」



「私こそ、ありがとう~」


「愛してる…」


俺は杏里の右頬に優しくキスした。



 『結婚の条件《オオカミ秘書の恋愛指南》』


   END★