俺を養子にしてくれて、苗字をくれたシスター栗原。



施設を後にして、俺はシスターの入院する病院に見舞い。



「洋貴さんのお嫁さん…」



シスターは73歳。


癌を患い余命半年。


「にしては若くない?杏里さんは幾つなの?」


「もうすぐで…21歳になります…」


「…洋貴…いけないコトしてない??」



「え、あ…ははっ…シスター…」
癌が全身に転移してて、痛いはずなのに、シスターは笑顔で俺たちと話しをする。



「洋貴…いつ結婚するの?」


「それはまだ・・・未定で」


「私に生きてる間に、出来ない??」


「シスター…」