修一side

…俺が、作り笑いするようになったのは…
“あの事”がきっかけだった。

それは俺が小3の時…

…―あの日俺は、大好きだった母さんと父さんに捨てられたんだ。

母さんに捨てられる前の日、俺は母さんが父さんと話しているのを聞いてしまった

―――――――――――――…
その日俺は話し声が聞こえて目が覚めてしまった

部屋のドアの隙間から母さんと父さんが見えた

「あの子は…修一は…生まれなきゃよかったのよ」

母さんがそう言っていたのを聞いてしまったんだ

一瞬で頭が真っ白になった


「修一が生まれた所為で私の自由が無くなったのよ!!」

「何で私がこんな目に遭わなくちゃいけないの!?」

「修一を育てるのはもうんざりなの!!あの子なんて大嫌いよ!!」

母さん?何言ってるの?