「ドサッ」 「わっ…!!」 彼はしっかりあたしを受け止めてくれた。 信じて良かった。 「大丈夫だった?」 彼はあたしの顔を覗き込んで言った。 まっすぐにあたしを見る彼は、やっぱりどこかで会ったことがある。 「あっ…ありがとう…」 あたしが言うと、 「どういたしまして」 そう答えてにっこり笑った。