ずっと何時間も歩いていると、崖みたいな場所を見つけた。 結構高い。 あたしはそこまで行って見ると、思わず声を漏らした。 「………すご………」 そこにはどこまでも続く青い海の風景。 美術館などで見る絵とは全然違くて、現実で見るものはもっともっと綺麗なものだった。 気が遠くなるほど続いている海に、透き通った水。 あの海の向こうには、どんな場所があるのだろうか。 あたしはしばらくの間、その風景を見ていた。