昼休み、いつも通りみんなと屋上へ行っていたとき。



「あっ!」



「どうした?」



突然声をあげた私に前を歩いていたお兄ちゃんとみんなが振り向いた。



「ジュース買うの忘れてた…」



「じゃあ、俺が買って来るよ」



「ううん、大丈夫!先行ってて!」



「あっ…優羽!」



私はみんなの声を振りきって、来た道を折り返した。