しばらくすると、優羽が屋上に入ってきた。



「優羽〜!心配かけないでよね〜」



「ごめんね」



眉を下げて申し訳なさそうに謝る優羽。



「本当に何もなかったか?」


「うん」



微笑んで隣に座る優羽に俺は小さく笑みを浮かべて、目を閉じた。



だから、悲しそうな辛そうな優羽の顔に気づいてやれることができなかった。



俺も、他の奴等も……。