でも、そんな奴等を気にせず、お袋と優羽は話を続ける。




｢いいじゃない。それにしても、懐かしいわね。私達も優羽達みたいにやんちゃしてたわ。｣




｢へぇ〜。ま、とりあえずママ、ありがとう。｣




｢今度からは気をつけなさいよ。｣




｢うん。｣




お袋と優羽の会話を俺と琴達は微笑ましく見ていた。



でも、誰かの一言で穏やかな空気がぶち壊された。




｢何よね、調子乗って…。｣



確かにそう聞こえた。




しかも、女が出す高い声が。




瞬時に優羽を見ると、さっきまでの笑顔が消えていた。