最強キングと最強クイーン




ゆっくりとお兄ちゃんに視線を向けた千歳は、少しの間お兄ちゃんと目を合わせていてけれど、しばらくして頭を下げ、




「ごめん、なさい・・・」




そう言った声は、いつもの明るい声とは違い、とても弱々しかった。




そんな千歳にみんなは呆れた様に、安心した様に笑った。




お兄ちゃんもどことなくホッとしたように微笑み、立ち上がって千歳の前に立ち、クシャッと頭を撫でた。




「殴って悪かった」




そう、悲しそうに眉を下げながら。




千歳はそんな風都に驚きながらも、嬉しそうに目を細めてフルフルと首を横に振った。




「なあ、千歳」




お兄ちゃんは千歳の頭から手を離して、口を開いた。




「お前は、優羽の為だったら命を投げ出せるって言ったよな」




え、と今度は私が驚く番だった。