最強キングと最強クイーン




「とりあえず、無事で良かったです。
千歳に喧嘩ふっかけてきたのはやっぱり蛇鬼でした。
今、下の奴らに処理を任せてます。
まあ、1人はこの後ここに連れて来て情報を吐かせるつもりですけどね」




一番に口を開き、今回のことを話してニヤ、と愉しそうに笑った由樹。




どこまでも計算高い。




「で、千歳は?
怪我はないみたいだけど・・・」




琴が心配そうに千歳を見る。




「千歳、」




優しく声をかけると、千歳はゆっくりと顔を上げてくれた。




その綺麗な顔は今は返り血を浴び、赤く潤む瞳が泣いていたことを示し、全員が千歳の顔を見て黙り込む。




「何か、あったのか?」




七瀬が真剣な声で私とお兄ちゃんを見る。




私はどう答えようか迷っていると、




「千歳、全員に謝れ」




お兄ちゃんの声が部屋に響いた。