それでも、誕生日を覚えてくれていたこと、父さんが僕のことを考えてくれていたこと。 僕はそのことに嬉しさを感じたことも事実だった。 1日遅れの父さんからの誕生日プレゼントは、僕に悲しみと嬉しさを残していった。 ───それからしばらく泣き続けた僕は、ようやく涙がおさまってきた頃、ケータイを手に取った。 ダイヤルを押して、1つのところに電話をかけ始める。 プルルルと無機質なコール音が僕の耳に響く。 『・・・もしもし』 数回目のコール音で出た相手に口を開く。