ポタ、と零れ落ちた一粒の涙が紙を濡らした。
『千歳へ
Happy Birthday
こんな父さんでごめんな
幸せになってくれ』
綺麗な達筆で書かれた字、それは確かに父さんの字だった。
「・・・っ・・・んだよ・・・」
ポタポタと落ちていく涙が紙を濡らす。
誕生日、覚えてたんだ。
なら、なんで傍にいてくれないの。
こんな父さんでごめんなって何。
僕は父さんが嫌いなんかじゃなかったんだよ。
幸せになってくれって、じゃあ、何で父さんが幸せにしてくれないの。
父さんが最後に僕に伝えた言葉に、怒りや悲しみ、辛さ、切なさ、悔しさが僕の心の中を埋め尽くす。


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