ジリリリリリリリ




「ん…。」




うるせぇ…。




そう思って寝返りをうったときだった。




「お兄ちゃん!」




部屋のドアが開いたと同時に、高いソプラノの綺麗な声が聞こえた。




「朝だよ。ママが朝食作ってくれてるよ。」




「ああ…。」




俺はムクッと布団から出た。