「誰もいなくても私が千歳の冷たい手、温めるよ・・・」 力強く握られた左手はもう冷たさを感じなくて、温もりがある。 その温かさは僕を安心させてくれて。 ちゃんとここに存在していると言ってくれているようで。 ツー、と透明な何かが僕の頬を伝った。 「・・・だから、胸張って幸せだって言えるように・・・」 その言葉に何かが切れたかのように、僕の目から涙が溢れては頬を伝う。 止まることを知らないそれは、何度も何度も僕の頬を濡らす。