今まで僕に手を差し伸べる人はいなかった。 学校でも街でも。 父さんまでも僕の手を離した。 いなかったんだ、誰も。 ・・・いるわけないだろう。 こんな僕の冷たさを温めてくれる人なんて。 「・・・いるよ」 女の子が小さく呟く。 僕は下に向けていた視線をゆっくりと女の子に向ける。 「・・・・・・ここにいるよ・・・」 目を見開くと、女の子はまた綺麗に微笑んだ。