「───・・・ねぇ」 ハッとして俯いていた顔を上げる。 「・・・どうしたの?」 高いソプラノの声が路地裏に響く。 その声から女の子なんだろうとわかる。 辺りが暗くて顔はよくわからないけれど、纏う雰囲気はふわりとしていてどこか安心感を与えるような感じがする。 「・・・一人は寂しくない?」 「・・・っ・・・」 ドキッとした。 それとともに何、この子と警戒心も遅いながら出てきた。