逃げて逃げて逃げて。




「ハアハアハアッ」




どれぐらい自分が走っているのかわからない。




でも、
胸が苦しい。
もう走れない。




そう思ってしまうほど走ったのは確かだ。




足が時折ガクッと力がなくなり、転びそうになるが、僕は逃げていた。




そう、逃げていた。




・・・いったい何に?




自分でもわからなくなっていた。




僕は何に逃げてるんだろう・・・?