「お兄ちゃん・・・」




「優羽、お前は千歳のこと大切か?」




不安げな優羽に優しく話しかける。




「・・・大切だよ。とっても。
千歳のことほんとに大好きなの・・・」




震える声で言葉を出す優羽はグッと拳を握っていて。




ポン、と優羽の漆黒の綺麗な頭の上に手を置く。




「ちゃんとその気持ち、伝えてやらねぇとな?」




優羽の顔をのぞき込むと、うん、と真っ直ぐな顔で微笑んだ。




さあ、行くか・・・。