お兄ちゃんの隣に並び、私は赤阪高校に向かう。




赤阪高校はパパとママの母校で、今も変わらず不良校。




歩いていると、通りすぎる皆が振り返り、私達を見る。




「ねぇ、お兄ちゃん。」




「ん?」




「なんで、みんな私とお兄ちゃんを見るの?」




首を傾げるとお兄ちゃんはフッと笑った。