「お兄ちゃん、やっぱり千歳と連絡取れない」 泣きそうな顔をした優羽が俺にそう伝える。 時刻はもう日付を越えていた。 あの時学校で別れたまま、千歳は倉庫にも来ずに連絡も取れない状態だった。 いつもなら必ず連絡を入れるはずなのに。 「悪ぃ。千歳が行きそうな場所は全部探したけどいなかった」 ちょうど帰ってきた七瀬や琴達が息を切らしながら、報告の言葉を口にする。 千歳が行きそうな場所はすべて探した。 残りは・・・