「そろそろ行くか…。」




立ち上がったお兄ちゃんを見て、私も立ち上がり鞄を肩にかけた。




「行ってきます。」




「ああ。」




「気をつけてね。」




パパとママに手を振り、私はお兄ちゃんのあとを追って家を出た。