─────…… しばらくして私は立ち上がった。 「じゃあ、私、そろそろ行くね」 「はい。わざわざすみませんでした」 「こっちこそ、長々と話しちゃってごめんね」 「いえ、楽しかったです」 「そっか。良かった。また来るね」 ドアの前で立ち止まり、バイバイと手を振る。