ザワッ



「……?なんだ?」



琴が下から聞こえたざわめきに立ち上がる。



「何かあったの…?」



優羽達も立ち上がる。



蘭蝶と白虎は別々のチームだが、親父の次の代から溜まり場は隣同士にしていた。



伝説になった親父とお袋、そのときの幹部の人達の蘭蝶と白虎の関係をこうして残したかったらしい。




だから、いつもはどちらかの溜まり場に俺達は集まる。



コンコン



幹部部屋のドアからノックする音が響いた。



「入れ」



「失礼しますっ…総長っ、アオが…っ!」



「アオがど…あっ、優羽!」




蒼白した顔で入ってきた下っ端の言葉に、七瀬の言葉を無視していち速く優羽が急いで下に降りて行った。