聖の膝から立ち上がり、隣を指差した瞬斗の隣に腰を下ろせば、聖はいつの間にか用意していた割りばしを配る。

紙皿まであり、私は瞬斗に卵焼きと竜田揚げを取り分けてから渡した。

瞬斗は割りばしを割り、卵焼きを口に運ぶ。



「美味しい?」



「かなり」



瞬斗が私の頭を撫でる。

準や峡たちも同じように頭を撫でて来る。

私は照れながら「良かった」と言う。



「ほんまは俺のが料理も出来るんやけどな(笑)」



「煩いよ、聖」



私は聖を睨みながらウインナーをパクり。

「また作れ」と瞬斗に言われ、私は必死に頷いた。