「行くか?」



「うぃー」



私はスクールバックを背負い、早起きして眠い為、聖の新しいスクーターの後ろに跨がり、寝る準備。

眠ってしまうと手を離してしまうから、スクーターのベルトを嵌め、聖の背中に凭れる。

…寝れない。

けど、これからまた瞬斗に会うと思うとなかなか寝れない。

胸が弾む。

目を閉じれば、瞬斗の顔が瞼に浮かぶ。



「変なの…(笑)」



私は自分で自分を笑いながら、学校までの道程を、熱を帯びた頬に風を浴びながら、過ごした。

…幸せな事やね。

私は聖の背中にギュッと抱き着き、聖・瞬斗・飛鳥・航・峡・準・哲司、そしてこの幸せを守ろうと、胸に誓った。