「ちょっ、痛い痛いっ!;;」
「やっと聞き出せたんだよ!」
後1週間で、夏休みを迎えるある日。
トイレに行こうとした私は、国見に音楽室まで拉致られた。
解放された右手。
手首を擦りながらヤツを見れば、辺りを気にしながら、白いポロシャツの胸ポケットから、四角く折り畳まれた紙を取り出した。
ドアの小窓から、誰が見てもバレないように、私の盾となるように立つ国見。
何を得たというのか、この男。
私は疑問符を頭に浮かべつつ、紙を開いた。
職員室からは、流失する事のない紙を。
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